令和6年 御坂神社 御弓神事
2月11日。
建国記念の日であるこの日、五穀豊穣を祈る祈年祭(きねんさい)に併せ御坂神社の御弓神事が斎行されました。
このお祭りは氏子の4地区から選ばれた6人の射手が所定の大的に向かい1人が10矢を放ち五穀豊穰、破邪顕正(はじゃけんしょう)を祈る御坂神社に古来より続く特殊神事です。
神番地区から選ばれた6人の射手の皆さんは、この日の当日を迎えるまでの約一か月間、仕事の合間を縫って神社で練習を重ねてきました。弓矢を触った事のない方がほとんどで、この一ヵ月で弓を射る作法、歩く動作の作法の両方を覚えなくてはならない事は皆さんにとっては大変だったと思います。
本番の日を迎え、射手の皆さんは早朝に各地区内でそれぞれ出立ち式をしてから神社に宮入りをし、道着に着替えて神事に臨みました。神事では昔は烏帽子(えぼし)と呼ばれる神主が着けるような冠を着けていましたが、今は簡略化になったハチマキを締め、片肌を脱いで御神酒を頂きました。この御神酒を頂く作法も昔は本式の三三九度の本式の作法に則ってしていたようですが、今はこの形も簡略化されお神酒を頂くだけになっています。
拝殿での神事終了後、境内の能舞台に於いて猿田彦の天地祓い・四方祓いが行われ、続いて三人の巫女による浦安の舞いが奉納されました。巫女たちも連日遅くまで練習をしただけあって、とても綺麗な舞いを奉納してくれました。
いよいよ射手の皆さんの御弓神事です。
皆さん、寒空の下、また観客のいる普段とは違う雰囲気の中、練習通りにはいかなかったと思いますが、皆さん真剣に精一杯弓を引かれていました。
今年は6人中2人の射手が見事に真ん中を射抜きました。
御弓神事が終わった後、射手の皆さん、宮総代、そして急遽駆けつけて下さいました衆議院議員の藤井ひさゆき先生で集まられた参拝者に紅白の福餅が撒かれました。
今年の御弓神事を無事に終え、射手の皆さんはそれぞれの村の代表として、この御弓神事の大役を果たして頂いた事に感謝を申し上げます。
また毎年ですが、この期間中、射手のご指導を頂きました指導者の皆さまには、当日の準備から片付けまでお手伝い頂きまして本当にありがとうございました。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
最後になりましたが、この度、この御弓神事に関わって頂きました全ての皆さま、また境内に足をお運び下さいました皆様、ありがとうございました。