令和八年 御坂神社 本殿改修工事の進捗について
御坂神社では現在、御本殿の改修工事を進めております。
前回ご紹介した銅板屋根の撤去に続き、現在は銅板の下に敷かれていたルーフィング材を取り除き、大屋根の野地板を剥がす作業が行われています。
今後は、野地板、垂木の順に解体作業を進め、その後、御本殿に施されている彫刻などを取り外し、修復を行っていく予定です。
今回の改修工事では、本殿を囲うように足場が組まれたことで、普段は地上から見上げることしかできない御本殿の彫刻を、間近で確認することができるようになりました。
御本殿には、長い歴史を感じさせる数多くの彫刻が施されています。
東側の蟇股(かえるまた)には、四方を守護する四神の一つである「白虎」の彫刻があります。本来、白虎は西を守るとされますが、御坂神社では東側に取り付けられています。
長い年月の中で傷みも見られ、現在は白虎の一部が失われていますが、間近で見ると毛並みまで細かく彫り込まれていることが分かり、当時の職人の高い技術を感じることができます。
その下には、中国の古典に伝わる親孝行の物語「二十四孝」を題材とした人物の彫刻も見ることができます。
一方、西側には四神の「青龍」が彫られています。本来は東を守るとされる青龍が西側に、白虎が東側に配置されている理由については、現時点では分かっていません。
今回の改修を進める中で、その由来について何か新しいことが分かればと思っています。
また、これまで地上からは確認することのできなかった部分にも、かつて施されていた彩色の跡が残っていることが分かりました。
数百年の時を経た彫刻には力強さとともに繊細な仕事が残されており、改めて御本殿を築いた当時の職人の技術の高さを感じます。
これらの彫刻については、今回の改修工事にあわせて専門家の意見も伺いながら、残された彩色をもとに修復を進めていく予定です。
また、社寺建築に見られる懸魚(げぎょ)などの部材についても、長い年月による傷みを確認しながら、可能な限り修復して後世へ残してまいります。
現在は足場に囲われているため、参拝される皆様に御本殿の彫刻をご覧いただくことはできませんが、工事が終わり足場が外れましたら、ぜひ御本殿を見上げ、これらの彫刻にも目を向けていただければと思います。
本殿改修工事の進捗につきましては、今後も随時ご紹介させていただきます。




















